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黄色いドカと青いドカ YELLOW DESMO and MK-3

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2010年 02月 05日

2009年の暮れに、その1

もう2月です。
今年もあっという間に終わるんでしょう、本当に時間が経つのを早く感じるようになりました。
さて昨年末の話になりますが、青いドカMK−3のエンジンヘッドをe-bayで入手したナローの物と交換する作業を、シルバーストーンさんに毎日足を運びご指導を受けていました。
暮れの慌ただしい時期にも関わらず親切に教えていただきました。
イマイチ調子のでないMK−3の原因を腰上のオーバーホールが必要と考えていた僕は、1月3日に行われるサーキット体験走行に間に合わせるべくナローのエンジンの腰上とMK-3の物を交換してみる事にしました。
ナローエンジンは5速の後期型?と思われる物なんですが、ポート径が29ミリ有れば可能とのことで早速エンジンを引っ張りだして測ってみると、口径は29ミリでした。
そこで早速腰上をばらすことにします。
燃焼室の状態はMK−3の物よりも全然きれいだったので、これは行けそうだぞと期待感がたかまります。
ついでにナローエンジンのコンロッドの状態を見てみたのですが、こちらは最悪でした。
縦にも横にもぐらぐらともの凄い遊びが有ります。
こちらもコンロッドは交換が必要でしょう。
さらにピストンは、サイドに沢山溝が掘ってあって頭頂部の盛り上がりが結構高い物が入っていました。
これの持ち主は結構エンジンをいじっていたのではないでしょうか?
外したヘッドを見比べてみます。
2009年の暮れに、その1_d0106812_17293553.jpg
2009年の暮れに、その1_d0106812_17301031.jpg
上の写真MK-3のヘッド、下がナローの物。あちこちに改良が加えられているのが分かります。
2009年の暮れに、その1_d0106812_17305844.jpg
MK-3の燃焼室はご覧の通りの状態です。カーボンが付着して湿っています。
2009年の暮れに、その1_d0106812_1733292.jpg
ヘッドを外す際は、タコギアカバーを外して圧縮上死点確認してから外しましょう。外した後は絶対に位置をずらさないこと。
さてこのままポン付けという訳にはいきません、ベベルギアのシャフトがナローとワイドの物では長さが違うため付け替える必要があるのです。
これらの部品をシルバーストーンさんに持ち込んで、必要なガスケットを分けていただいて作業手順を教えていただきました。
先ずはオイルラインを外して、ベベルギアの脇にある2本のボルトを外します。
指でぐっと押し込むとベベルギアと、Timing protectionが抜けます。
2009年の暮れに、その1_d0106812_17564423.jpg
ばらすとこんな感じ。
同じくMK-3から外した同一の部品をナローエンジンに組み込みます。
先ずはTiming protectionとヘッドの間に付いている古いガスケットをスクレーバー等を使って取り去り、オイルストーンで面研します。
2009年の暮れに、その1_d0106812_18115515.jpg
2009年の暮れに、その1_d0106812_18122022.jpg
その後、上側のベベルギアとベアリングの間にある2枚のシムを使っててベベルギアの遊びの調整をします。
この辺りは文章で表現するのに限界があります、さらにシムの抜き差しによる遊びの調整は経験を積むことが必要で、何度か調整して村山さんに見ていただきました。
調整を繰り返した後、ベストな状態がでたら本組みです。
おっと!ウッドラフキーを忘れてはいけません。
ウッドラフキーの取り付けも最初はコツがいります、平行に付けないとベベルギアがきちんとはまりません。
2009年の暮れに、その1_d0106812_18165086.jpg

ガスケットを付ける前に、名前を忘れてしまったのですが航空機等に使用される耐熱シリコン?を塗っておきます。
オイル漏れを完全に封印するためです。
2009年の暮れに、その1_d0106812_1832729.jpg

塗り終わったら新しいガスケットを付けてベベルギアとTiming protectionを取り付けます。
2本のボルトを交互にゆっくりと締め付けて組み付け完了。
2009年の暮れに、その1_d0106812_18112585.jpg

タペット調整をして、いよいよヘッドを組み付けます。

by arata350 | 2010-02-05 22:20 | MK−3


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