カテゴリ:カブ( 4 )


2009年 07月 31日

24時間1000キロツーリング 4

十日町に入って山本町で117号左折、十日町の商店街は既に店じまいしていた。
ずっと長い商店街が続いている、この辺の写真を撮らなかったのは残念だったが、流石にもう写真どころではなかった、とにかく先に進みたかった。
先へ焦る気持ちが災いして冷静な判断を欠いたのだと思う、252号線魚沼市に入り最後にガソリンスタンドを見たのは一体どこだったろうか?給油を先延ばしにして結局スタンドが見つからず、後戻りもしんどい所迄来てしまったいた。
只見迄30キロ、果たしてガソリンの残量はどれくらいあるのだろう?
このまま給油なしで行けるのだろうか?
携行缶が如何に必要な装備であるか痛感した。
山道に入って辺りは闇に包まれた、街灯すらないこんな所でガス欠になりでもしたら一体どうしたら良いのか!
いつ止まるか分からない、今でこそ冷静になってみれば最後に給油した地点からそう走っていない事が分かる、しかしその時は一種のパニック状態に陥ってまともな判断が出来なくなっていた。
只見迄の道は、上りは回転をあげず30キロ程で走り、長い下りはニュートラルにして惰性で下る、無駄とも思える努力をした。
フワフワとまるで紙飛行機に乗っているかの様な頼りなさで、とにかく闇に追いつかれまいと必死になって走った。
永遠に続くのではないかと思う長い30キロだった。
果たして只見に到着して、ガソリンスタンドがあるかもしれないという期待は打ち砕かれる。
スタンドはおろかコンビニすらなかったのである。
さらに会津坂下迄の距離を見てもう駄目だと思った、そこからさらに70キロ程もあったのだ。
確実に途中でガス欠になるだろう、諦めがついてやっとバイクを止めた。
一体ガソリンはどれくらい残っているのだろうか?
シートをあげて残量を確認すると、なんとタンクの7分目くらい迄ガソリンが入っているではないか!
とりあえず会津坂下迄は行けそうだ、そこ迄行けば24時間営業のガソリンスタンドがあるだろう。
急に気分が楽になった。
押しがけでエンジンを掛けて再度スタートした。
安心したからだろう睡魔が襲って来た、真っ暗な峠道、いよいよ危険である。
無理をする事もあるまい、道の駅会津柳津で1時間半程仮眠を取って再出発。
会津坂下49号線に入ってコンビニを見つけ、そしてついにガソリンスタンドを見つけた。
ガソリンはほぼ満タンに入った。
そこからいよいよペースをあげる、60キロ以上を維持してガンガンに回して走った。
294号に入ると空が明るくなりはじめた、二回目の夜明けである。
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途中トンネルの出口に3台のカブが止まっていた、よく見るとその向こうに燃え尽きた3人の男性がぶっ倒れていた。
午前8時ツインリンク茂木に到着した、しかし僕が到着した場所は南ゲートで正規のゴールではなかった。
帰宅する迄その事に気づかなかったが、距離計は出発前から確実に1000キロ増えていた。
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32時間かかって僕の1000キロの挑戦が終わった。

次回最終回、第275回ラウンドツーリングにつづく
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by arata350 | 2009-07-31 20:42 | カブ
2009年 07月 30日

24時間1000キロツーリング 3

18号に入って一旦給油。
流石にこの給油は早くて2リッター位しか入らなかった。
まだ前後に何台かのカブはいたのだが、この辺りからほとんど一人で走る様になる。
天気は相変わらず降ったりやんだりを繰り返していたが、そんなことはもう気にならなくなっていた。
夏とはいえ標高が上がると冷えるので雨具もブーツカバーも身につけたまんま。
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夜が明けはじめる、先方を久々にカブが走っているのが見えた。
暫くその後を付いて走る。
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流石に峠はきつい、登坂車線をゆっくりとしたペースで登って行く。
碓氷峠、これを”うすい”と読める人は長野県の方だけではなかろうか!の下りで後輪に違和感を覚えた。
過去に経験したホイール絡みのトラブルといえば、スポークが折れてタイヤがパンクした事がある。
もしそうであるならばここでリタイアだな、、、、、。
嫌な感じはさらにエスカレートして、今度はチェーンカバーにカチンカチンとチェーンが当たる様になった。
流石に危ないのでバイクを止めて確認すると、チェーンが今にも切れそうになっていた。
新品の428チェーンと交換。
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作業中何台かのカブが抜いて行った。
そのうちの1台が戻って来て、大丈夫かい?と声をかけてくれた。
とても嬉しかった。
今回は色々な方とお話をしたが、名前を聞かなかった方が沢山いる、そのうちどこかで会って話をしたい。
張りを調整して再び走り始める。
新しいチェーンが気持ちいい、後輪の違和感は消えた。
その後は快調に18号を走っていたが、反対車線を白バイがやってくるのが見えた。
時刻を見るとまだ6時前である、一体こちらの交通機動隊はどんだけ早起きなんだろうか?
間もなくして右手に別の白バイが止まっているのが見えた、前を通過するとそいつはゆっくりと後を付けて来た。
整備不良でも見つけて検挙する気だろう。
ブレーキランプを点灯させてやると、それが合図かのように白バイは元来た道を戻りはじめた、ご苦労さん。
18号小諸通過、大屋で国道152号線、腰越上で254号線、三才山トンネル、松本トンネルを抜けて平瀬口で19号。
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ここでミスコースをしてしまう。
ミスコースというよりは自分で作ったマップが間違っていたのだ。
平瀬口で19号左折の所を右折してしまいそのまま暫く走ってしまった。
風景がいいのでそれを見ながら走って行くと、こんな田舎道でもねずみ取りをやっている!早く気づいて良かった、しかし肝心のミスコースに気づくのはもう少し先へ行ってからだった。
休憩を取る為に止まった平ダムで、やっとミスコースに気づく。
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眠気も吹っ飛んでしまい平瀬口迄戻る事にした。
流石に前後にカブを見る事は無くなった、急に孤独を感じる。
自分がどの位置に付けているのか気になる、先頭集団はどこを走っているのだろう?
ようやく松本に入って国道158号安房峠通過、この辺りの記憶がほとんどない。
ツーリングマップル51ページより先が中部地域になってしまって持っていなかったので、あとは自分で作ったマップだけが頼りになる。
高山に入ってからの古い町並みに癒されるが、この時は写真を撮るゆとりがなくて素通りしてしまった。
この辺りはまたゆっくり来てみたい。
国道41号に入って富山を目指す。
時刻は昼過ぎ、途中にあった道の駅で休憩。
軽く昼食を済ませると途端に睡魔が襲ってくる。
携帯の充電が切れてしまっていたので、売店のお姉さんに充電器が売っていないかと聞くと、ここでは売ってませんという答えだった。
まぁ当たり前だ、道の駅でなくてコンビニで休憩すれば良かったのだ。
ベンチに腰掛けてコーヒーを飲んでいると、売店のドアが僅かに開いてさっきのお姉さんが、私の充電器で良ければと携帯の充電をしてくれた。
内緒だけどね、とそのお姉さんは笑って付け加えた。
人の親切が身にしみる。
それにしてももう半分くらいは走っただろうか?出発前に茂木で撮った積算系の画像を見て愕然とした、12時間でまだ400キロちょいしか走っていなかったのである。
そんなペースだったかもしれないが、24時間以内でのゴールは絶望的だと思った。
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41号をひた走り富山に入った、この辺りから暫く車が多くなる、金泉寺で8号を右折、親不知で海が見えた。
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ここで暫く海を眺めて写真を撮る。
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こんな事をしている場合ではなかったが、海はいつ迄も眺めていられるし、何より写欲には敵わないのだ。
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家と家が密接した集落、狭いコミュニティでこの辺りの人達は一体どんな生活をしているのだろうか?静かで寂しい感じのするこの場所がとても気に入ってしまった。
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糸目川、直江津を通過して、その先にある道の駅でまたバイクを止めた。
眠くて眠くてもう限界だった。
視点が定まらずどこを見ているか分からなくなってしまうのだ。
少し休憩して出発、三ツ屋で253号へ、流石に半分迄到達したはずだ。
三ツ屋の交差点で久々にガス欠に見舞われる、ニュートラルが出せず大慌て。
すぐの所にスタンドがあったので満タンにした、何度目の給油だろう?
253号を十日町に向かう、背後には明日の天気を占うかの様な夕焼けが広がっていた。
バイクを降りて写真を撮ったり、夕焼けを眺めたり、時間はどんどん過ぎて行った。
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by arata350 | 2009-07-30 12:40 | カブ
2009年 07月 29日

24時間1000キロツーリング 2

スタートは日付変わって7月25日午前0時、サーキットから行われた。
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20分程前からスタートラインへの移動が始まる。
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グリッドに並んでスタートを待つ挑戦者達。
10分くらい前から時刻を伝えるブザーが鳴る、刻一刻とスタートの時間が迫り期待と興奮が高まる。
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1分前を伝えるブザー音と共に皆一斉にバイクのエンジンを掛ける。
静寂を破るカブの轟音。
カウントが始まった、いよいよである。


初めてのサーキット走行、まさかカブで走る事になるとは思いもしない。
安全な速度でサーキット走行が行われ、多くのカブは嬉々として走った。
フルコースを一周して、24時間の長旅が始まる、南ゲート迄延々とカブの長い列が続く。
ゲートを出て国道123号から294号迄は暫く団子状態が続いていた、僕の相棒は絶好調で真っ暗な道を弱い6ボルトの光で照らしてどんどん進む
最後尾からペースを少しずつあげて何台か抜くと、タイカブがさらに脇を抜いて行った、やはり早い。
適度なアップダウンの続く道を走っていると、この先に一体どんな事が待ち受けているのだろうか?それを思ってハイな気分はピークに達する。
調子に乗ってアクセルを開けているとガソリンの残量が気になりはじめ早々に給油する事にする。
給油中、後続のカブがこちらを伺いながら走って行った。
それにしてもサーキットにあれだけ集まったカブ、一体何台が完走するのだろうか?自分のバイクとて完走出来るかどうか定かではないのだ。
給油を終えて本線に戻る、294号を何台かのカブと抜きつ抜かれつ走って、西谷貝で50号に入った。
50号線は3〜4台からなるいくつかのグループが走っていて、それにくっついたり離れたりしながら走る。
コースは大体決まっているのでそれを元に自分なりのルート設定をして来た。
グルッポの様な難解なコースではないので特に迷うという事もないが、時折信号待ちで他の参加者と一緒になったりするとホッと気が楽になる。
茂木を出発してから暫く収まっていた雨がぱらぱらと降り始める。
そしてその雨は次第に強くなり、国道4号を越える辺りから本降りになった。
全天候型のカメラを持ってくるべきだった、カメラをビニールに包んで雨に濡れないよう鞄にしまい、走りに集中する。
間もなく信号待ちで合流した水戸藩カブ代表のAさん達のOHVカブのグループと一緒に走った。
Aさんの茶色いカブは信号待ちで何度かエンストをしていた、そして信号待ちで彼らの後ろ姿を撮っていたら今度は自分がエンスト。
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エンジンを再始動させようとキックしたら、これがなかなか掛からない。
結局キックが使い物にならず、これ以後エンジンの始動は常に押しがけを強いられるすることになってしまった。
カブの押しがけはちょっとコツがいるが、呆気なく掛かるのでとりあえずはなんとかなりそうだ。
ようやくエンジンが掛かかったがOHVのグループは既に見えなくなっていた。
前橋で17号、後から3台からなるスポーツカブのグループが抜いて行く。
早い、スポーツカブは憧れである。
彼らと同じペースで付いて行けるわけもなく、直ぐに自分のペースに戻す事にする。
18号に入ってこれから軽井沢を通過する。
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by arata350 | 2009-07-29 08:16 | カブ
2009年 07月 28日

24時間1000キロツーリング 1

自宅を出てから茂木迄の道中、雨は降ったりやんだりの繰り返しで天気は最悪だった。
この天候でツーリングが行われるのかどうか?行われたとしても数台の参加なんだろうと思っていたのだが、7月24日23時、ツインリンク茂木、そこには約80数台の色々なカブが1000キロ先のゴールを目指して集結した。
茂木サーキット南ゲートに到着したのは22時少し過ぎ、その時はまだ数台の参加者のみだったが、集合時刻が近づくにつれて続々とカブがやって来た。
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これだけ多くのカブを見るのは初めてである。
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参加者のカブをちょっと見てみよう。
C105、エンジンに改良が加えられ65cc迄排気量がアップされているそうだ。
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サイドカバーの脇に付いているブリーザータンクが物々しい、一体どんな走りをするのだろうか?オーナーの方にお話を伺うと最高速は90キロ迄出るらしい。
因に僕のカブは平地で良い所70〜80キロ、そして出来る事ならばやっぱりスポーツカブか、このC105で1000キロを走りたい。
こちらのカブはレッグカバーが外されている、フェンダーの先端には暗い夜道を照らす為と思われる補助灯が付いている。
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比較的年式の新しいカブ、真ん中にモンキー?のタンクだろうか、サブタンクが付いている。
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さらにレッグカバー内に長靴がいい感じに収まっている。
リトルホンダも数台参加していた。
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今回は初参加だったが面識のある方が一人だけ、スプリングランであのYAMAHAを駆っていたoさん、そしてそのoさんの参加車両が奥にちらっと見える青いリトルホンダ!
流石にエンジンチューニングされていて、それは正に羊の皮を被!のような走りをするのだろうか?
年式は分からないが、恐らく結構古いであろう郵政カブ。
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サイドカバーにご注目頂きたい、これ僕のカブと一緒である。
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しかしエンブレムはカバーと一体成型になってる、これならばエンブレムが破損する事はない。
ステッカーのヘルメット着用運動が時代を感じさせる。
カブ系エンジンという事で他にCDやモンキーの参加もあった。
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こちらはスポーツカブ三昧でお馴染みstonehairさんのスポーツカブ。
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スポーツカブの参加も非常に多い。
どれもオーナーが愛情を込めて乗られている事が分かる。
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おか持ちを装着したままの参加。荷物が載せられ良い具合である。
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このカブ、マフラーを見てハッとなった。
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これはCB50のマフラーだろうか?
これは形も音も良いのだ、1本捨てないで取ってあったかなぁ〜。
気になったバイクをざっと紹介してみた。
他にもまだ沢山の気になるカブがあった、そしてそれぞれのオーナーが経験をもとにした、ツーリングを快適にする為の工夫が見られる。
これは色々と今後の参考になった。
それにしてもほとんどのオーナーがガソリンの携行缶を積んでいる。
カブは燃費が良いのに必要あるのかなぁと思ったが、この素人の未熟な思い込みが後でとんでもない事態を招く事になるのだった。
この時の積算計は7313キロ。
帰って来た時にこれが1000キロ増えているというわけだ。
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by arata350 | 2009-07-28 11:20 | カブ