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黄色いドカと青いドカ YELLOW DESMO and MK-3

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2010年 07月 30日

圧倒的な存在感

いわゆるオリジナルとレストアの区別は、バイクに乗り始めた頃はこれっぽちも関心が無かった。
当時はまず何がオリジナルであるかわからない、そもそも買ったバイクは走る事もままならない、乗りたくて走りたくてしょうがなかったから、そんなことを感じるゆとりが無かったのだ。
あれから月日は流れ、流石にそれなりに旧車との付き合い方も覚えたし、モノを見る目がいっぱしになった様に思う。
殊更長い月日を経過したオリジナルにはなんとも言えない存在感を感じる様になった。
それは同じバイクでもレストアされたものとは明らかに違う。
先日、調整中のナンバー3が不調で腰上をばらしてシルバーストーンさんにむかった。
工場には常に数台のバイクが置いてあるのだが、その日は久々にイエローデスモが置いてあった。
このイエローデスモ、なにやらタダモノではない感じ。
見る人によって感じ方は違うだろうが、僕は興奮した。
圧倒的な存在感_d0106812_1827399.jpg

トップブリッジに加工がされてアップハンドルが付いた異様なその姿は、当時日本がセパハンを禁止していた為にされた苦肉の策だったと聞いた事がある。
それはまぎれも無く1975年に村山モータースが10台輸入した250デスモの一台だった。
オーナーはまだ20代の若い方で、村山さんからその方の話しを聞いていてこのバイクは正に行くべき場所に行ったのだなぁと思った。
少々手を入れる必要はあるそうだが、この世に生まれ現在迄そのままの姿で残ったバイク。
その圧倒的な存在感に、やられた。

by arata350 | 2010-07-30 18:28 | 人とバイク


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