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黄色いドカと青いドカ YELLOW DESMO and MK-3

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2008年 09月 14日

MK−3

プラグホールをヘリサート加工する為にヘッドを外します。

さらにシリンダー、ピストンの状態を見る事にします。
ご覧の通り、一番上のリングが見事に折れていました。
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さらに他の二本のリングのギャップも約4ミリは開いています。
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これじゃあ、圧縮ないよ〜と村山さん。
ピストンはスタンダードサイズでした。
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頭の部分に傷があります、プラグの先端が当たって出来た傷です。
ピストンリングのギャップから判断してみてもスリーブ側もかなり痩せていると思われます。
スリーブ制作は時間もコストも掛かる為、オーバーサイズのピストンを入れる事になりました。
この後コンロッドのがたも調べてみましたが、そちらは許容範囲。
良かったなぁ〜と村山さんが笑います。

折れたピストンリングがシリンダーの中に落ちずに済んだのは不幸中の幸いでした。
プラグが飛ばず走り続けていたら、もしかしたら折れたリングがクランクケースに入ってえらい事になっていたかもしれません。
それにしてもリングは何時折れたのでしょうか?
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目の手術後暫くぶりにお会いした村山さんは元気になっていましたが、まだ完調ではありません。
歳を感じるとご本人もおっしゃっていましたが、皆さん健康には十分に注意しましょう。
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工場にはいい感じにやれたエリートが置かれていました。
この雰囲気を出すレストアは半端じゃなく大変でしょう。
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20数年前に村山さんの所から出たエリートがそのまんまの状態で戻って来たんだそうです。
オーナーの方は多忙であまりバイクに乗る事が出来なかったそうです、大概は綺麗ににレストアされてしまったりする物ですが、貴重な1台ですね。
レストアを検討されている方は単にピカピカにしてしまうのではなく、時間が経過した物が持つ雰囲気という物を損なわないレストアをされた方が、良いのではないでしょうか?
本当に素晴らしい1台でした。
MK−3_d0106812_22525533.jpg
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エリートのチェンジペダルってアルミ製なんですね。
タンクの下の部分を見ながら「今だったらもっと上手くなおせるのになぁ、」と村山さん。
どんな方にも若かった時代があるのですね。
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by arata350 | 2008-09-14 22:58 | MK−3


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