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黄色いドカと青いドカ YELLOW DESMO and MK-3

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2008年 09月 21日

MK-3続き

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金曜夜、錆とりを終わらせたタンクを抱えてシルバーストーンさんを尋ねました。
到着を伝えた時間より15分程遅刻して工場に到着。
村山さんが作業を進めていました。
ヘリサートを埋め込んだヘッドに新品のオーバーサイズのピストン、あとは組み立てるだけです。
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ピストンは74から74.6へ、シリンダーとピストンとのクリアランスは100分の11だそうです。
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現行のバイクから比べると有り得ない数字だそうですが、シングルの規定では100分の12だとか。
数字は苦手です、1ミリ以下の世界になると途端に想像ができなくなります。
無理を言って予算内で作業をお願いしたので各所汚れはそのままです。
ピストンリングの隙間もこんな感じです。
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ピストンリングは割れ易く、ピストンに慎重に組み付けます。
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その後シリンダーを装着してヘッドを組み付けます。

そして4本のボルトを締めて、さらにトルクレンチを使い正確なトルクで締め付けます。
トルクは4キロ。
数字で言うとなんだかピンと来ませんが、村山さんの作業を見ているとかなり力を入れている様に見えます。
「かなり力をかけるんですね。」僕が聞くと「うん、実際ね、勇気がいるよ。締め込んで行ってズルッといってしまったら何もかも最初から。でもそれを恐れて3キロ位で止めちゃうと、後でトラブルの元になるんだよ。」
作業はなかなか見る事が出来ないので、僕は村山さんの作業手順を一生懸命目で追います。
カメラマンになる前、アシスタント時代の事を思い出しました。
今の様に師匠のやる事をひとつひとつ頭の中に記憶していったっけなぁ。
村山さんは作業途中でも僕の質問に答えてくれました。
作業は30分程で終了。
タンクを載せてほぼ完成ですが、夜分遅かったのでエンジン始動は先送りにしました。
早く乗りたいだろうと、作業を急いで下さった村山さんに感謝です。
作業後は後片付けをしながらバイク談義です。
事務所の方の工場にナローケースのシングルがベースになったレーサーが置かれていました。
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この隣には本物のNCRのレーサーが置かれていますが、そっちはエンジンのケースから何からカリカリにチューンされています。
倉庫から持って来たという色々なお宝を見せていただき、また遅く迄お邪魔してしまいました。
バイクを取りに行くのが楽しみです、そして暫く慣らし運転です。

by arata350 | 2008-09-21 00:35 | MK−3


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